タイムカード集計の方法は、大きく分けると4つです。手計算、エクセル、勤怠管理システム、OCRデータ化。この4つはそれぞれ打刻運用との関係が違い、費用と毎月の工数、導入時の負担も大きく異なります。この記事では4つの方法を比較表で整理し、どの方法が自社に向くかを判断できるようにします。

4種類の集計方法と比較表

タイムカード集計の4つの方法は、「打刻運用を変えるか変えないか」と「計算の工数がどこまで削減できるか」の軸で分けられます。費用が低い=工数が低いわけではなく、むしろ逆の場合も多いため、見た目のコスト以上に毎月の実作業時間を重視して選ぶべきです。

比較項目 手計算 エクセル 勤怠管理システム OCRデータ化
初期費用 0円 0円(テンプレート作成の工数) 一般に数万円 0円
毎月の費用 0円 0円 一般に月数百円/人 月額100円/人(従量制)
毎月の工数(30名) 8~16時間 4~8時間 1時間以下(打刻確認のみ) 30分前後(撮影と確認のみ)
打刻運用の変更 変更なし 変更なし スマホ打刻など変更必須 変更なし
従業員教育 不要 不要 必須(新しい打刻方法を学ぶ) 最小限(撮影方法のみ)

手計算:電卓と紙で集計

もっとも初期投資が低いのは手計算です。タイムカードを見ながら電卓で一枚ずつ計算し、エクセルや給与ソフトに入力します。費用はゼロですが、30名の規模では毎月8~16時間の作業が発生します。計算ミスの確認と訂正に追加の時間がかかるケースも多く、実作業時間はさらに長くなる傾向です。

注意 手計算の誤りは本人からの申告がない限り発見が難しく、残業代の払い漏れや払い過ぎとして後から発覚します。見直し作業を含めた工数で判断してください。

エクセル:計算を自動化、転記は手作業

SUMIF や IF などの関数を組んだテンプレートで、実働時間や残業、深夜割増を自動計算する方法です。手計算よりは速く、30名で月4~8時間程度まで短縮できます。ただし時刻をカードから入力する「転記」という工程は残り、これが一番時間がかかります。さらにテンプレートを作った担当者が異動すると、誰も直せなくなるリスクもあります。

勤怠管理システム:集計を完全自動化

従業員がスマホやICカードで打刻し、集計が自動的に行われるシステムです。毎月の運用工数は1時間以下に削減できます。ただし全従業員が新しい打刻方法を学ぶ必要があり、導入時の切替負担が大きいのが課題です。工場や現場の入れ替わりが多い職場では、新人教育のコストが継続的に発生します。費用は一般に月額数百円/人の従量制です。

OCRデータ化:打刻運用を変えずに自動化

紙のタイムカードをスマホで写真に撮り、OCRが時刻を自動読み取りしてデータ化する方法です。打刻の運用は従来のまま変わらないため、従業員への教育は最小限です。毎月の運用工数は撮影と読み取り結果の確認のみで、30名であれば30分前後で終わります。費用は月額100円/人の従量制で、使わない月は費用が発生しません。

どの方法を選ぶか。判断のポイント

10名未満でシンプルな勤務形態であれば、手計算やエクセルで十分に回ります。特にパートやアルバイトの時間数が決まっていて、深夜割増や複雑なシフトがない場合は、エクセルテンプレートで管理できます。

打刻から刷新できる組織

打刻機を替えられない、または入れ替わりが多い場合

よくある質問

一番費用がかからない方法は?

初期費用で見れば手計算とエクセルは0円です。ただし毎月の人件費を含めると、30名規模で手計算は8~16時間、エクセルは4~8時間かかるため、時給2,000円の場合は毎月1~3万円のコスト相当になります。トータルコストではOCRデータ化(月3,000円)のほうが低くなるケースも多いです。

打刻機を替えずに集計だけ自動化できますか?

打刻機を替えずに自動化できるのはOCRデータ化だけです。勤怠管理システムはスマホやICカード対応の打刻方法に変えることが前提のため、既存の打刻機は使えなくなります。打刻運用の変更を避けたい場合は、OCRデータ化を選んでください。

この記事のまとめ
  • タイムカード集計は「手計算・エクセル・勤怠管理システム・OCRデータ化」の4択
  • 打刻運用を変えたくなければ手計算・エクセル・OCRデータ化のいずれか
  • 打刻から刷新でき従業員教育ができるなら勤怠管理システムが最適
  • 毎月の工数削減を重視するなら、初期費用以上にトータルコストで比較する

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